【ゲームマーケット】とは、国内最大級の“電源を使用しない”アナログゲームのイベントです。
多くのアナログゲームファンやクリエイターが集まるゲームマーケット。
ゲームマーケット2025春の出展募集が開始となり、出展を検討している方も多いのではないでしょうか。
実は、ゲームマーケット2025春の出展要項について、いくつかの項目で内容の追加や変更があります!
変更点をしっかり把握し、楽しいゲームマーケットに向けて準備をするため、この記事では、以下の点をまとめています。
・前回から何が変わったのか
・どんな点に注意すべきなのか
今回初めて出展申し込みをする方も出展経験者の方も、ぜひチェックしてみてください!
前回からの変更点

ゲームマーケット2025春の出展募集要項の内容に関して、新しく追加・変更となった項目をまとめました。
項目(変更の有無) | 主な内容・注意点 | 背景 |
---|---|---|
1. 出展料(変更) | – 日曜の半卓A1プランのみ出展料を1割引き – その他プランは値下げなし | – コロナ対策費による値上げを戻してほしいとの要望が多い – 物価・人件費の高騰・会場確保費などが増加し、全体的な値下げは困難 |
2. 日曜日の開催時間(変更) | – 土曜のみ延長を継続 – 日曜は従来通りの11:00~17:00に変更 | – 2024秋は土日とも1時間延長したが、日曜は設営が間に合わないとの声 |
3. 前日設営(変更) | – 16日(金)から会場を確保し、基礎施工開始 – エリア出展限定で有料の前日設営を実施 – 土曜朝5時~7時の搬入禁止(7時前に施工希望の場合、前日設営の申し込みが必要) | – 出展ブース増により、当日深夜からの設営のみでは施工が間に合わない |
4. ディーラーダッシュ(変更) | – 出展者・関係者の購入は開場から1時間後の12時以降 – “リストバンド(一般来場者)”を基準に販売可否を判断 | – 時間設定が複雑で混乱を招く – 一般入場者優先の理念を重視 |
5. バックヤードの拡張(変更) | – 各一般プランのバックヤードを30cm拡張 – 後方共用通路60cm確保に協力を要請 | – 出展者への還元策の一つ |
6. 待機列・イベント申請書(変更) | – 混雑が予想される場合はメール相談を推奨 – エリア出展でサイン会やステージ等を行う場合、イベント申請書の事前提出必須 – 1次締切は2月2日(日) – 事務局で問題があると判断した場合は、再提出または中止要請の可能性あり | – ブース混雑による周囲への迷惑が多数発生 – 大規模集客イベントには事前申請を義務化 |
7. 海外ビジネス参加制度(新規) | – 参加費 100,000円(税込) – 前日16時から入場可能で商談スペース利用可 – 1社4名まで入場 – 当日9時から優先入場(購入は12時以降) – 商談スペース周辺パネルでの企業紹介広告やカタログへのロゴ掲載 | – 海外出版社やバイヤーが増加 – バイヤーの実績・所属などの情報が不透明という不安の声 |
8. 海外企業向け出展プラン(変更) | – プランを一部リニューアル – 2月2日(日)まで募集を継続 | – イベントの国際化を目指し英語対応などを強化 – 前回のフィードバックをもとに一部内容を改善 |
9. 個人出展向け海外挑戦プラン (継続) | – 自作ゲームを海外に展開したいクリエイター向け – 昨春からプラン継続 | – 海外挑戦の機会として出展を推奨 |
全部で9点の項目が変更・追加となっています。
以降の項目では変更・追加内容に関して1つずつ解説をしていきます。

出展経験者の方も必ず内容を確認したうえで申し込みをしましょう!
1.出展料(変更)
日曜日の半卓A1プランに関しては、出展料が1割引き下げとなりました。
一般出展(半卓/試遊なし) | |
---|---|
出展プラン | 日-A1プラン |
出展日 | 2025年5月18日(日) |
出展料 | ¥9,900 |
コロナ対策の影響で出展料が値上げとなっており、元の出展料に戻してほしいという要望が多数あがっていたようです。
物価や人件費の高騰、会場確保費などが増加し、全体的な値下げは難しいとのことでしたが、日曜日の半卓A1プランのみ出展料引き下げとなっています。

まずは気軽に挑戦してみたい!という方は、出展料が安い日曜日の半卓A1プランから検討するのもありですね♪
2. 日曜日の開催時間(変更)
日曜日の開始時間が前回より1時間遅くなり、11時開始に変更となりました。
日曜日の開催時間 | |
---|---|
変更前(ゲムマ2024秋) | 10:00~17:00 |
変更後(ゲムマ2025春) | 11:00~17:00 |
コロナ禍前と同様の開催時間となるよう、ゲームマーケット2024秋では日曜日の開催時間が10時~17時となっていました。
しかし、「日曜日の開始時間が早く、設営が間に合わない」という意見があり、次回のゲームマーケット2025春では従来通りの開催時間に戻りました。

日曜日の出展を検討中の方は、開始時間を間違えないように気を付けましょう!
3. 前日設営(変更)

ゲームマーケット2025春では、エリア出展限定で有料の前日設営時間が設けられることとなりました。
エリア出展前日設営時間 ※要申請(有料) | 2025年5月16日(金) 18:00~23:00 |
出展ブースの増加により、従来の当日深夜からの設営開始では作業が間に合わないという意見があり、前日より会場を確保し前日設営時間が設けられることになったそうです。
それに伴い、ゲームマーケット2025春では土曜日朝5時~7時の搬入・設営は不可となりました。
7時より前の施工を希望の場合は、前日設営の申し込みが必要となりますので注意が必要です。
4. ディーラーダッシュ(変更)
出展者同士及び関係者・取材・来賓の方々への商品の販売・購入は、土日どちらも「開場から1時間後の12時から」に変更となりました。
変更前(ゲムマ2024秋) | 開場から30分後の11時半から |
変更後(ゲムマ2025春) | 開場から1時間後の12時から |
一般来場者の方はリストバンドを着用していますので、12時をむかえるまではリストバンドの有無を確認して販売をしましょう!
5. バックヤードの拡張(変更)
ゲームマーケット2025春では、各一般プランでバックヤードが30cm拡張となりました!
バックヤードサイズ | 90cm × 130cm |
前回のゲームマーケット2024秋は幕張メッセでの初開催でした。
会場内の通路はとても広く、来場者の方からも好評だったようです。
▽ゲームマーケット2024秋の様子はこちら♪

ただ、通路が広い分、出展ブースから来場者の方までの距離があり、声をかけたりゲームを見てもらうことが難しく感じることもありました…。

今回バックヤードが拡張となることで、その分通路が狭まり来場者との距離も近くなりました!
ボードゲームを目にとめてもらいやすくなりますし、声かけもしやすくなりますね♪

出展者への還元策のひとつとして、バックヤードの拡張が決まったそうです!
うまく活用していきたいですね♪
6. 待機列・イベント申請書(変更)
ゲームマーケットでは、想定されるお客様に対応可能なプランでの出展が推奨されています。
ブースの待機列が周辺の出展者や来場者の迷惑となってしまうことを避けるためですが、やむを得ず待機列の発生が予想される場合には、ゲームマーケット事務局へ事前にメールを相談をしましょう。
また、エリア出展の場合、出展ブース内で相当数の集客が見込めるイベントを企画する際にはイベント申請書での事前申請が必須となりました。
サイン会やステージ等の集客が見込める企画を実施する際は、イベント申請書を忘れずに提出しましょう。

1次イベント申請締切は2月2日(日)。
提出した内容や申請書で提出のない企画等で、事務局で問題があると判断した場合は、再提出や企画中止要請の可能性があるので注意です!
7. 海外ビジネス参加制度(新規)
近年、日本生まれのゲームの国際的な注目度が上がり、海外出版社の方や「バイヤー」と呼ばれる方の参加が増加しています。
「バイヤーの方の所属や実績などの背景情報が分からず、対応に不安を感じている」という出展者の声もあり、海外ビジネス参加制度が新設されました。
参加費 | 100,000円(税込) |
募集期間 | 1月上旬~2月中旬頃予定 |
入場人数 | お申込み一社につき、4名まで入場可能 |
必須項目 | お申込みの際、以下の項目の入力が必須となります。 ・所属企業(フリーランスも可) ・バイヤーとしてのご実績または紹介先企業名 |
海外ビジネス参加制度の新設により情報が可視化されることで、出展者側も商談相手の所属や実績が確認しやすくなり、安心して会話ができるようになります。
バイヤー側としても商談スペースの利用や海外挑戦商談会への参加等、様々なメリットがありますので、気になる方は公式ホームページをチェックしてみてくださいね!
また、ゲームマーケット2025春開催より、取材申込の取り扱いが厳格化されることとなりました。
自社SNSや自社サイト等の投稿を取材として申請している方は、今回より取材での申し込みが不可となります。
ビジネス目的での来場の場合は、海外ビジネス参加制度の利用が必要となりますので注意しましょう!
8. 海外企業向け出展プラン(変更)
前回の実施内容を踏まえ、出展料改定のため、作業の効率化とブースサイズの見直しが実施されることとなりました。
また、ゲームマーケット2025春では、海外企業向け出展プランの一部内容が変更となります。
より国際的なイベントを目指し用意された海外企業向け出展プランでは、専用の英語問い合わせ窓口の設置やイベント当日に英語対応が可能なスタッフの巡回サポート等が付帯されています。
上記に加え今回からは、販売商品・備品の輸送についてのサポートが追加となりました。
販売商品・備品を確実に会場へ輸送するため、事務局が輸入業者に連絡し、指定の場所までピックアップに伺い、日本国内まで輸送します。
9. 個人出展向け海外挑戦プラン(継続)
「個人出展向け海外挑戦プラン」は、自作のボードゲームを海外に展開したいと考えているゲーム制作者の方に向けた出展プランです。
昨春に初実施され、今回も継続が決定となりました。
「個人出展向け海外挑戦プラン」では、ゲームマーケットへ両日B2プランでの出展に加えて、下記の内容が付随されます。
・SPIEL Essen 2025に出展予定のゲームマーケットブースにて持ち込み作品の展示 及び 商談希望者のリスト共有
・海外出版社を交えた「海外挑戦商談会」への参加権 及び 海外出版社への持ち込み作品のお渡し
※ 海外挑戦商談会には事務局側で通訳を手配

海外展開を考えている方は、海外へチャレンジをするための1つの方法として、ぜひ検討していきたいですね!
【ゲムマ2025春】出展募集期間
ゲームマーケット2025春の出展募集期間は以下のとおりです。
出展募集期間 | |
---|---|
1次募集 | 2024年12月18日(水)~2025年1月6日(月)23:59 |
2次募集 | 2025年1月20日(月)~2025年2月2日(日)23:59 |
海外企業向け出展プラン募集 | 2024年12月18日(水)~2025年2月2日(日)23:59 |
1次募集はすでに開始となっています!
出展検討中の方は、期間内に忘れずに申し込みをしましょう!
変更点をしっかりチェックして、ゲームマーケットを楽しもう!
今回は、ゲームマーケット2025春の出展要項について、前回からの変更点をまとめてきました。
前回より9つの変更・追加がありますので、出展を決めた方も検討中の方も、出展要項はしっかりと確認しておきたいですね。
また、公式ホームページには変更点だけでなくプラン内容や出展規約も載っていますので、申し込みの前には必ずチェックしてみてくださいね!
変更点をしっかりと確認し、楽しくゲームマーケット出展準備を進めましょう!
▽関連記事